おっとこまえやな~!エリック・ツァン!
日本では去年公開された「インファナルアフェア」の続編。といっても時間はさかのぼって、「1」の主役二人、マフィアに潜入した警官ヤンと警察に潜入したマフィアラウの若き日の物語。
というよりも、彼らのボス、ウォン(警察)、サム(マフィア)の過去の物語と言って良いでしょう。
第1作「インファナルアフェア」、たまたま試写会で見て、身震いしました。
ノワールものはあまり好きじゃないし、どうも香港映画は近頃パワーがないなぁと思っていたのが、覆されてしまった映画でした。
主演のトニーとアンディもさることながら、脇を固めるアンソニー・ウォンとエリック・ツァンの男っぷり!
第2作にあたる「無間序曲」はトニーもアンディも出ないし、1作目の大ヒットで急遽3部作の企画になったと聞いていたし、実はあまり期待していなかったのですが……
いやはや香港映画界、若手はもっと頑張らないと!
というぐらい、エリック・ツァン、アンソニー・ウォン、フランシス・ンが滅茶苦茶いいっ!
この世代の方に焦点を当てたのは大正解ですね。
ヤン(ショーン・ユウ)、ラウ(エディソン・チャン)がメインでは、もっと軽くなってしまったでしょう。
彼らの演技云々ということではなく、それぞれのキャラクターの背負ったものがこの時点ではまだまだ軽い(「1」の時代に比べて)ってことです。
号泣しながら背広で火を消そうとするアンソニー、哀しみや苦しみを覆い隠すエリックの笑顔…
泣いたぜ。
カリーナ・ラウの一途な女心にも泣いたぜっ!