しょっぱなから展開が読めてしまい、そうなるとこの映画はどういう見方をすればいいんだろうかと悩みながら見てしまいました。
夫(ジェラール・ドパルデュー)の浮気に気づいた妻(ファニー・アルダン)は若い娼婦(エマニュエル・ベアール)に夫を誘惑しことの次第を報告してくれるように頼む。
ファニーのようないい女が奥さんでも男って浮気するのね。
出だしの夫の浮気を知り、問いつめ、そこで夫の口から出た言葉によって、夫にとって自分は情熱の対象=女ではないことを知り衝撃を受けるファニーの表情。
女優二人の演技合戦はお見事。
鼻につくような過剰さでもなく、官能に揺れる女を見せてくれます。
でも、なにか物足りない。
それはわたしのような鈍い人間でも読めてしまったコト。
当事者が疑わないはずないと思うんだけど。