無間道3部作完結編。
といったって、Ⅰを作ったときには、シリーズにするつもりもまったくなかったというのに作っちゃった3部作。
…というのが「ほんとに?」と思うほど、ⅡもⅢもⅠに見事につながっています。Ⅰで死んじゃったヤンがⅢに出てくると最初に聞いたときにはどうなることやらと思ったのは杞憂でした。
脚本、見事。
物語はⅠの頃の話と1年後の話が交錯しながら進む上、主要な人物について一切説明がなく進むので、Ⅰを見ていないと(Ⅱも)ちんぷんかんぷん。
でも、Ⅰを見ていることを前提にして、説明をカットしちゃったのは製作者の自信でもあるし、ただでも時間軸が交錯して複雑になっている(その合間に妄想まで入る…)ので、ここに説明入れていたらそれこそ何がなんだか…になってしまったでしょう。
話の軸は大きく三つでしょうか。
1.Ⅰの頃のヤン(トニー・レオン)とサム(エリック・ツァン)の関係。
2.Ⅰの頃のヤンとドクター・リー(ケリー・チャン)の出会いと関係。
3.保安部の警視ヨン(レオン・ライ)、武器商人シェン(チェン・ダオミン)、サムの関わりとそれを探るラウ(アンディ・ラウ)
好みから言っても、Ⅰのストーリーから言ってもヤンに肩入れしちゃう私ですが、ラウの心情「善人になりたいんだ」が哀しくてなりませんでした。
でも、ストーリーを追うのに必死で、おいおい泣かされたⅠやⅡに比べると弱かったかな。
こちらに
Ⅱの感想。