ティム・バートン、ありがとう。
ジョニー、ありがとう。
このところ、心身共に疲れ果て、平日は勿論、休日も映画館へ行く力も出ず
ひたすらむさぼるように睡眠をとる日々でした。
久々にとれた平日の代休。しかも、水曜レディースデー。
今までなら、「よぉーし」と3本はしごが当たり前でしたが
「1本ぐらいなら…」と出かけたのでした。
街のはずれに建つ30度傾いたあばらやに住む、ほんとーに貧乏だけど、あったかいチャーリーの家族。
ベッドに寝たきりのじーちゃん、ばーちゃんのうち、ジョーじいちゃんは昔ウォンカのチョコレート工場で働いていたことが自慢で、その話を語るとなんだかみんな幸せ気分。
でも、その素敵な工場はスパイにレシピを盗まれたことがきっかけで堅く門を閉ざしてしまったまま。
その工場に世界中から5人の子どもが招待されることに…!
前半、チャーリーの家族にほろり。
家族で分け合う1枚のチョコレート。
それまで毒舌だったじーちゃんが、家族のことを思うチャーリーにかけた一言。
そして、夢のようなチョコレート工場。
チャーリーとともに感嘆の声を上げるしかない!
いやー、ティム・バートンのおかげでこんなに夢のような世界が見られるのですねぇ。
ただきれいなだけでなく毒っ気があるのが、またまた素敵。
その素敵な世界で、小憎らしいちびっ子たちが痛い目に遭うのも…。
そしてそして、ジョニー。ああ…ジョニー。
奇矯な振る舞い、スラップスティックでベタなギャグ
でも瞳には悲しみの色。
真骨頂。
「うあー!」とか「ひゃー!」とか「わはは」とか、遊園地みたいな映画の楽しみを味わえました。
終盤の“ほろり”は、私にはちょっと蛇足だったかも…
でも、幸せ気分で映画館を出られることは確か。